人気ブログランキング | 話題のタグを見る

トニー滝谷

友人と映画「トニー滝谷」を見に行った。

もちろん2人とも村上春樹好き。
村上春樹を映画にするって、どんな風になるんだろう??
そんな想いで行った。


結果。
映画としては、きれいだったし、
日本映画独特の雰囲気が好きなので、よかった。

ただ、村上春樹っぽさみたいなのは抜けてた。
なんでか。
2人の共通見解では、村上春樹の小説って、
ほとんど主人公の主観で描かれている。
登場人物も、周りの風景も、主観的に描かれている。
小説では主人公の主観で表現されている主観的世界が、
映画でははっきりと客観的に存在して、目の前に表現されてしまっているため、
なんだか村上春樹的世界とは異なるものになってしまっている気がした。


今日は卒業前に春樹好きの友達と一緒に見ることに意義があった。
1年のとき、就活中、旅行中、就職前の今と、話題は違えど、
変わらず、思ったことが話せて、期待しているような答えが返って来て
池袋のモスとか、ベローチェとか、中国の珈琲languageとか(笑)
どこ行ったときもこんな感じだったなぁって懐かしく思ったり。


けど、そうじゃなかったら。
映画館は小さいし、上映時間は短いし、水曜なのに1000円にならないし、
劇場へ行かずビデオで見てもいい作品かなぁとは思うかなぁ。

あ、でも坂本龍一の音楽もよかったし、
幸せな場面が幸せに溢れすぎてて切ないし、
とにかく宮沢りえと、宮沢りえの着てる服がかわいすぎて、人形みたいだし、
見て損はないなぁ。

by kinou_kyou_asu-ka | 2005-03-23 19:49 | music/books/movie  

<< 今までとこれから 蘇生 >>